Microsoft Teamsでオンライン会議を設定する

 Microsoft Teams を使って、チーム内のメンバーが参加するオンライン会議を設定する方法について紹介する(ただし、Mac版)。もちろん、この会議にチーム外の人が参加することも可能である。

1.Teams の カレンダーを表示する。
2.左上の「+新しい会議」をクリックすると、下のような設定画面が表示される。

3.「タイトルを追加」に会議の名前を入力。
4.会議の日程(開始時刻、終了時刻)を設定する。
5.同じ会議を繰り返し行う場合は、繰り返しを設定する。ユーザー設定を選択すると、頻度、開始日、終了日を設定できる。
6.「チャネルを追加」をクリックすると、選択可能なチーム、チャネル(▶をクリック)が表示されるので、会議を開催したいチャネルを選択する。(チャネルのメンバー全員にメールが届く。)
7.「場所の追加」は適当に記入する。(例えば、ホストの居室の部屋番号)
8.必要なら、「この新しい会議の詳細を入力します」に会議の趣旨や詳細を記入する。
9.チーム外の人に案内する場合、「必須(あるいは任意)出席者を追加」にメールアドレスを記入する。
10.右上の「保存」をクリックすると、メールがチャネルメンバー(と出席者)全員にメール(会議参加用リンク、URLを含む)が送信され、各メンバーのTeamsカレンダーに会議予定が表示される。

 もし、ここで設定された会議のURLが必要な場合は、カレンダーの会議をダブルクリックすると、会議の詳細が表示される。「リンクをコピー」をクリックする(らういは、会議の詳細の下部の「Microsoft Teams 会議に参加」を右クリックし、「リンクをコピー」を選ぶ)と、クリップボードにURLがコピーされる。

OneDrive のフォルダに共有設定する

トップシークレットな研究でないかぎり、研究員の間でデータを共有するためにクラウドを使うのは便利である。OneDriveでデータを共有する設定について紹介する。OneDrive for Business (業務用、大学のアドレスがIDになっている)とOneDrive (個人用) では設定が少し異なるので、注意が必要である。

OneDrive for Business (Mac) の場合

共有を設定する側の作業は、次のとおり。

1.デスクトップのOneDriveフォルダに共有するフォルダを作成
2.フォルダのアイコンを右クリック(or control+クリック)し、「(OneDriveアイコン付きの)共有」を選択。
3.「指定したユーザーが表示できます」をクリックする。
4.リンクの設定で、「特定のユーザー」を選択し、その他の設定を「表示可能」から「編集可能」に変更にする。
5.「適用」をクリックし、元(リンクの送信)に戻る。
6.宛先に共有したい相手のメールアドレスを入力すると、共有したい相手が表示されるので、それをクリックする。
7.メッセージを適当に入力して、「送信」をクリックする。(メールが送信される)

共有相手にメールが届く。共有相手側の作業は次のとおり。

1.メール中の「開く」をクリック。共有フォルダ(中身)がブラウザで開く。
2.左上部のメニューから「共有」をクリックすると、他人と共有しているファイルや共有フォルダの一覧が表示される。
3.対象の共有フォルダの白丸の部分をクリックして、選択する(白が青になる)。
4.「[自分のファイル]へのショートカットの追加」をクリックする。
5.デスクトップのOneDriveフォルダに共有フォルダが現れる。

(2022/10/13改)

OneDrive (個人用) の場合

共有を設定する側の作業は、次のとおり。

1.OneDriveフォルダに共有するフォルダを作成
2.右クリック(control+クリック)し、「共有」を選択。
3.必要に応じてリンクの設定を変更する。(「編集を許可する」がONになっていることを確認する。)
4.共有したい相手のメールアドレス(OneDriveのアカウント)を入力して、「送信」をクリックする。

共有相手にメールが届く。共有相手側の作業は次のとおり。

1.メール中の「開く」をクリック。共有フォルダ(中身)がブラウザで開く。
2.上部に現れるフォルダ階層の「ファイル」をクリックすると、共有フォルダが現れる。
3.共有フォルダの白丸の部分をクリックして、選択する(白が青になる)。
4.上部のメニューから「OneDriveに追加」を選択する。
5.デスクトップのOneDriveフォルダに共有フォルダが現れる。

以上の設定が完了すれば、OneDrive内の共有フォルダにファイルを置くだけで、アクセスが許可されている全ユーザの間でファイルが共有できる。普段はブラウザやメールソフトを使う必要はない。デスクトップ上の操作で全てが完了するので便利である。
当然のことだが、ユーザの誰かがフォルダ内のファイルを削除すると、そのファイルには全員アクセスできなくなるので、実験データを共有する場合はバックアップを取っておく必要がある。

UbuntuにTopSpinをインストール

 TopSpin はブルカーが公開している NMR 測定•解析用ソフトウェアである。NMR 解析用に機能が限定されたものは、無料で利用できる。この TopSpin を Ubuntu をインストールした iMac にインストールした。

インストールファイルの入手
 TopSpinのWebサイトにアクセスし、login する。自分のアカウントがなければ、アカウントを作成する。「Download」のページに移動し、Software Downloadsの説明にある「Linux」をクリックする。Current Release Download から最新版を選んで、ダウンロードすると、download フォルダに topspin-4.0.9-linux.sh というファイルが現れる。これをホームに移動する。(左にある「ファイル」を起動すると簡単に移動できる。)
 iso ファイルも存在するが、CentOS あるいは RedHat 用らしく、Ubuntu では上手くインストールできなかった。

passwd ファイル、group ファイルの編集
 これらのファイルを編集して、TopSpin のインストールに必要 (?) なアカウントを作成する。
 「端末」を起動して、root でログインする (“su”)。etc に移動し (“cd /etc”)、vi エディタで passwd (“vi passwd”) と group (“vi group”) ファイルを編集する。
 passwdファイル
  nmrsu:x:501:501:NMR Super User:/scratch/nmrsu:/bin/bash
  flexlm:x:502:502:FLEXlm Licence Manager:/nonexistent:/bin/bash
 groupファイル
  nmrsu:x:501:nmrsu
  flexlm:x:502:flexlm
 それぞれのファイルに上記の2行を追加する。vi エディタの使い方は優れた説明のサイトが web 上にあるので、検索して、自分で調べてほしい。これら二つのファイルの編集が完了したら、コンピュータを再起動する。新しいアカウントが二つできているが、それらは無視して、自分のアカウントでログインする。

TopSpin のインストール
 左にある「ファイル」で自分のホームを開き、topspin-4.0.9-linux.sh のアクセス権を変更する。このファイルのアイコンを右クリックして、「このファイルのプロパティ」>「アクセス権」を表示する。この window で、全てのアクセスを「読み書き」に変更して、プロパティを閉じる。
 「端末」を起動し、root でログインする (“su”)。“./topspin-4.0.9-linux.sh (入手したファイルの名前に合わせる)” と入力すると、TopSpin のインストーラーが起動するので、この指示に従って TopSpin をインストールする。基本的にすべてデフォルトのままで良いと思う。

CodeMeter User Runtime の入手
 TopSpin のライセンスを認識させるためには CodeMeter User Runtime が必要なので、これをインストールする。
 TopSpinを起動すると、「CodeMeter license managing software is not installed」とメッセージが現れる。“Help”をクリックすると、pdfファイルで本件に関する詳しい説明が現れる。CodeMeter Installation on Linux and macOS という項目に Mibu Systems の HP へのリンクがあるので、そのリンク先から、Linux 64-bit DEB package をダウンロードする。また、CodeMeter User Runtime のインストールに必要な multiarch-support をインストールする。Ubuntu package の 該当ページ からamd64用のインストールファイルをダウンロードする。これらのファイルをdownloadからホームに移動する。

multiarch-support、CodeMeter User Runtimeのインストール
 「端末 (root に六淫したままの状態)」で、“dpkg -i multiarch-support_2.27-3ubuntu1.2_amd64.deb (入手したファイルの名前に合わせる)” と入力して、multiarch-supportをインストールする。その後、“dpkg -i codemeter_7.0.3933.502_amd64.deb (入手したファイルの名前に合わせる)” と入力し、CodeMeter User Runtime をインストールする。

ライセンスのインストール
 TopSpinを起動すると、「You do not have any TopSpin 4 licenses」のメッセージが表示される。まず、「Request a free Academic License」をクリックすると自動的にブラウザが起動するので、ここで表示されるページでライセンスコードを入手する。ライセンスコードをコピーしておく。次に、「Install License Ticket」をクリックすると、ブラウザが起動し、CodeMeter License Central WebDepot のページが現れる。ここでのチケットにライセンスコードを入力し、「次へ」をクリックする。さらに、「ライセンスをアクティベートする」をクリックする。1台のコンピューターをアクティベートするように選択し、「選択したライセンスをアクティベートする」をクリックすると、コンピュータにライセンスがインストールされる。ここで、TopSpin を終了し、再起動すると TopSpin が利用できるようになっている。

iMac (Mid 2007) にLinux (Ubuntu 20.04)をインストールする

 ハードディスクが認識されなくなった iMac (Mid 2007) (CPU: Intel Core 2 Duo (2.00 GHz × 2), メモリ: 4GB) に、Linux をインストールした。まず、古い外付けの HDD (500 MB) を USB で接続し、これを起動ディスクにした。

インストールディスクの作成
 Ubuntu のサイトから最新版のインストールファイル (ubuntu-20.04-desktop-amd64.iso) を入手する。このisoファイルを Windows PC (Windows 10) 上に転送し、クリックして選択すると、上部のタスクバーにディスクイメージツールが表示される。PC に未使用の DVD-R ディスクを挿入し、ディスクイメージツールを使って、Ubuntu のインストールディスクを作成する。

iMacにUbuntuをインストール
 インストールディスクを iMac に挿入して、再起動する。起動が始まったらすぐにOptionキーを押し続ける。すると、起動ディスクを選択する画面が現れるので、この DVD-R を選択し、起動を続ける。あとは、画面に表示される指示に従う。キーボート配列は 「Japanese (Macintosh)」を選択する。また、「グラフィックスとWi-Fiハードウェアと追加のメディアフォーマットのサードパーティ製ソフトウェアをインストール」を選択する。インストールが完了したら、再起動する。

ネットワークの設定
 再起動したら、もはや iMac とは呼べない iMac をネットワークに接続する。右上の 電源を示すアイコンをクリックして、Wi-Fi を on にし、Wi-Fi を設定する。

LivePatchを設定
 Live Patch に関する window が現れるので、これを表示に従って設定する。その際に、Ubuntuのアカウントを作成する。

不足している言語サポートのインストール
 不足している言語サポートに関する window が表示されるので、これをインストールする。インストール完了後、再起動する。これを数回繰り返す。

その他の設定
 「Ubuntu 20.04 LTS をインストールした後やること13選」を参考に、Ubuntuを設定する。左下の「アプリケーションを表示する」から「ユーティリティ」>「端末 (Mac OS X で「ターミナル」に相当)」を起動し、このサイトに示されているコマンドを入力する。
 この際、「アプリケーションを表示する」で現れる「端末」のアイコンを右クリックして、「お気に入りに追加」に設定しておくと便利である。
 フォルダ名を英語にする、ウィンドウが自動的に最大化される機能を無効にする、日本語の表示に関する3つの問題を回避する、GNOME Shell 拡張機能をインストールできるようにする、Ubuntu Japanese Team のリポジトリを追加する、Remmina の PPA を追加する、を設定した。

root ユーザーのパスワード設定(必要に応じて)
 「端末」上で “sudo -s” と入力し、自分のアカウントのパスワードを入力して、root ユーザーにログインする。“passwd root” と入力し、root のパスワードを設定する。設定完了後、exit と入力し、root からログアウトする。root にログインするには、suと入力して root のパスワードを入力すれば良い。

画面共有を設定
 「設定」>「共有」window を表示し、上部の共有スイッチを on にする。「画面共有」をクリックし、ここで表示される window の上部のスイッチを on してから、「接続を許可する」ように設定し、適切なネットワークを on にする。アクセスオプションは自分の好みに従う。
 ここまでの設定が完了したら、「端末」を起動する。“gsettings set org.gnome.Vino require-encryption false”、“sudo ufw allow from any to any port 5900 proto tcp”、“sudo ufw enable && sudo systemctl start ufw” と入力し、再起動する。(参考:Ubuntu 20.04 LTSでVNC
 Macから画面共有で接続する場合は、Finderの「移動」>「サーバーへ接続」を開き、“vnc://xxx.xxx.xxx.xxx:5900” と入力する。xxx.xxx.xxx.xxx は、ここで設定している iMac の IP アドレス、「5900」はポート番号である。

Google Chrome、Microsoft Teams のインストール
 Google Chrome は、Google Chrome インストールのサイトで、「Chromeをダウンロード」をクリックする。64 bit .deb を選択し、「同意してインストール」をクリックする。「Save File」を選択して、「OK」をクリックする。
 Microsoft Teams も、Microsoft Teams のダウンロードのサイトで、「デスクトップ版をダウンロード」>「Linux DEB (64 bit)」をクリックして入手する。
 ダウンロードした deb ファイルを、「download」フォルダからホームに移動する。
「端末」で “sudo dpkg -i (入手したファイルの名前: e.g. teams_1.3.00.16851_amd64.deb)”と入力すると、インストールが始まる。
 基本的に、deb 拡張子のインストールファイルは、上記のように端末で入力すればインストールできる。例外は多いが…。

その他
 左に表示される Ubuntu Software を起動すると、App Store のような画面が現れる。ここで見つかるソフトウェアはアイコンをクリックするだけでインストールできる。Skype のような Windows や Macintosh 上で広く利用されているソフトウェアも見つかるので、検索してみることをお薦めする。

古いMacintosh (iMac) にLinuxをインストールする

15年以上前に購入した iBook G4 (CPU PowerPC G4、メモリ 512 MB、Mac OS X 10.4) ですが、もはやこのMacに対応したブラウザで使用に耐えるものはTenFOURFoxしかなく、ファイル転送用に使用しているOneDriveの反応も極端に遅いので、LinuxでこのMacを使ってみることにした。果たして、速くなるのだろうか?

Linuxの現状を調べてみたところ、すでにPower PCをサポートしているLinuxはなくなっており、古いファイルがほとんどなく、について調べて はが今でも入手可能かどうか調べてみたところ、Lubuntu 16.04.6 LTS が見つかった。このサイトの “Alternate install image” から “Mac (PowerPC) and IBM-PPC (POWER5) alternate install image”をクリックしてisoファイルをダウンロードした。

このisoイメージを使ってインストールディスクを作成しなくてはならない。このファイルのサイズは800 MBであり、DVD-Rを使えば良いと単純に考えてはいけない。このiBookにはCD-Rドライブしかない。そこで、このiBookを使っていた時代を考え、古い1 GBのUSBメモリを使って、インストールメディアを作成することにした。

Windows 10のPCに、ダウンロードしたisoファイルを転送した。また、RufusというソフトウェアをこのPCにインストールした。Rufusを使って、USBメモリにインストールメディアを作成した。

インストールUSBを差し込み、再起動した。再起動が始まるタイミングでコントロールボタンをしばらく押し続けると、起動ディスクを選択する画面が現れた。さらに待つと、USBメモリが認識される。これを選択し、右下の矢印をクリックするとインストールが始まった。画面に現れる指示に従うと、インストールが完了する。この間、キーボード配列の選択以外、問題は何もなかった。キーボード配列は後でなんとかすることにした。

もはやMacintoshと呼んでいいのかどうかわからない iBook を再起動すると、Linuxが起動した。アップデート情報が出てくるので、Ethernetケーブルでネットに接続し、必要なアップデートを実行した。

以上で、無事にLinuxをインストールできたが、Ubuntuとは異なり、Officeソフトウェアはインストールされていない。また、Wi-Fiも認識されていないようである。