iMac (Mid 2007) にLinux (Ubuntu 20.04)をインストールする

 ハードディスクが認識されなくなった iMac (Mid 2007) (CPU: Intel Core 2 Duo (2.00 GHz × 2), メモリ: 4GB) に、Linux をインストールした。まず、古い外付けの HDD (500 MB) を USB で接続し、これを起動ディスクにした。

インストールディスクの作成
 Ubuntu のサイトから最新版のインストールファイル (ubuntu-20.04-desktop-amd64.iso) を入手する。このisoファイルを Windows PC (Windows 10) 上に転送し、クリックして選択すると、上部のタスクバーにディスクイメージツールが表示される。PC に未使用の DVD-R ディスクを挿入し、ディスクイメージツールを使って、Ubuntu のインストールディスクを作成する。

iMacにUbuntuをインストール
 インストールディスクを iMac に挿入して、再起動する。起動が始まったらすぐにOptionキーを押し続ける。すると、起動ディスクを選択する画面が現れるので、この DVD-R を選択し、起動を続ける。あとは、画面に表示される指示に従う。キーボート配列は 「Japanese (Macintosh)」を選択する。また、「グラフィックスとWi-Fiハードウェアと追加のメディアフォーマットのサードパーティ製ソフトウェアをインストール」を選択する。インストールが完了したら、再起動する。

ネットワークの設定
 再起動したら、もはや iMac とは呼べない iMac をネットワークに接続する。右上の 電源を示すアイコンをクリックして、Wi-Fi を on にし、Wi-Fi を設定する。

LivePatchを設定
 Live Patch に関する window が現れるので、これを表示に従って設定する。その際に、Ubuntuのアカウントを作成する。

不足している言語サポートのインストール
 不足している言語サポートに関する window が表示されるので、これをインストールする。インストール完了後、再起動する。これを数回繰り返す。

その他の設定
 「Ubuntu 20.04 LTS をインストールした後やること13選」を参考に、Ubuntuを設定する。左下の「アプリケーションを表示する」から「ユーティリティ」>「端末 (Mac OS X で「ターミナル」に相当)」を起動し、このサイトに示されているコマンドを入力する。
 この際、「アプリケーションを表示する」で現れる「端末」のアイコンを右クリックして、「お気に入りに追加」に設定しておくと便利である。
 フォルダ名を英語にする、ウィンドウが自動的に最大化される機能を無効にする、日本語の表示に関する3つの問題を回避する、GNOME Shell 拡張機能をインストールできるようにする、Ubuntu Japanese Team のリポジトリを追加する、Remmina の PPA を追加する、を設定した。

root ユーザーのパスワード設定(必要に応じて)
 「端末」上で “sudo -s” と入力し、自分のアカウントのパスワードを入力して、root ユーザーにログインする。“passwd root” と入力し、root のパスワードを設定する。設定完了後、exit と入力し、root からログアウトする。root にログインするには、suと入力して root のパスワードを入力すれば良い。

画面共有を設定
 「設定」>「共有」window を表示し、上部の共有スイッチを on にする。「画面共有」をクリックし、ここで表示される window の上部のスイッチを on してから、「接続を許可する」ように設定し、適切なネットワークを on にする。アクセスオプションは自分の好みに従う。
 ここまでの設定が完了したら、「端末」を起動する。“gsettings set org.gnome.Vino require-encryption false”、“sudo ufw allow from any to any port 5900 proto tcp”、“sudo ufw enable && sudo systemctl start ufw” と入力し、再起動する。(参考:Ubuntu 20.04 LTSでVNC
 Macから画面共有で接続する場合は、Finderの「移動」>「サーバーへ接続」を開き、“vnc://xxx.xxx.xxx.xxx:5900” と入力する。xxx.xxx.xxx.xxx は、ここで設定している iMac の IP アドレス、「5900」はポート番号である。

Google Chrome、Microsoft Teams のインストール
 Google Chrome は、Google Chrome インストールのサイトで、「Chromeをダウンロード」をクリックする。64 bit .deb を選択し、「同意してインストール」をクリックする。「Save File」を選択して、「OK」をクリックする。
 Microsoft Teams も、Microsoft Teams のダウンロードのサイトで、「デスクトップ版をダウンロード」>「Linux DEB (64 bit)」をクリックして入手する。
 ダウンロードした deb ファイルを、「download」フォルダからホームに移動する。
「端末」で “sudo dpkg -i (入手したファイルの名前: e.g. teams_1.3.00.16851_amd64.deb)”と入力すると、インストールが始まる。
 基本的に、deb 拡張子のインストールファイルは、上記のように端末で入力すればインストールできる。例外は多いが…。

その他
 左に表示される Ubuntu Software を起動すると、App Store のような画面が現れる。ここで見つかるソフトウェアはアイコンをクリックするだけでインストールできる。Skype のような Windows や Macintosh 上で広く利用されているソフトウェアも見つかるので、検索してみることをお薦めする。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

CAPTCHA