九州大学大学院 博士課程リーディングプログラム 分子システムデバイスコース

九州大学理学部化学科

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学科長挨拶

 みなさん、こんにちは。2020年度学科長の中野です。

 私たちは、数え切れないほどの種類の分子、分子の集まりに取り囲まれて、それらが、動き、互いに影響しあい、変化する世界に暮らしています。そもそも、私たち自身が分子から成り立っており、その動きと変化の真っただ中にいます。しかしながら、これらの分子を構成する元素はごく少数です。現在までに、原子番号1の水素から原子番号118のオガネソン元素まで、118種類の元素が発見されていますが、このうち自然界に安定して存在する元素は88種類であるとされています。これら88種類の元素からさらに少数の元素が用いられて、私たちと私たちのまわりはできています。少数の素材からなる膨大な数の構造物(分子や分子の集まり)、それが化学の対象です。九州大学の理学部化学科には、さまざまな働きを持った新たな構造物を作り出そうとしている人、構造物の作り方を産み出そうとしている人、構造物の形や動きの仕組みを明らかにしようとしている人など、多様な研究者が属しています。化学科には、現在、16の研究室があり、それぞれ異なった視点からこの世界を眺めています。化学を志す若いみなさんには、ぜひ、私たちとともに、分子の多様な世界を探求してくださることを願っています。

 さて、今年度はたいへんな年で、新型のウイルスに見舞われ、これまで私たちが経験したことは将来の歴史の教科書に記されるのではないかと想像しています。大学においても、この半年間の私たちを取り巻く状況は、戦時を除けば、大学の長い歴史の中でも最も厳しいものの一つではないかと思います。あらためて本稿を書いている10月現在でも、化学科の授業は講義科目がオンライン、実験科目が対策を施したうえで対面の授業形式となっています。オンライン授業を経験すると、学生と教員が教室で顔を合わせ新しいことを学ぶ、学生と教員が研究室でともに未知の世界を探求する、これらのことが大学にとってとても大切なことと再認識させられます。早く大学本来の教育・研究の日常が戻ることを祈っています。

 

化学科長  中野晴之

1992年京都大学大学院博士課程単位取得退学。1993年博士(理学)。東京大学助手、講師、助教授を経て、2003年九州大学教授。専門は理論化学。分子の新しい電子構造理論を探求しています。

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