2016年1月19日
松島綾美准教授(構造機能生化学)が平成27年度日本化学会の第4回女性化学者奨励賞を受賞しました。

この度、日本化学会のホームページで公式に発表されたように、日本化学会 平成27年度各賞受賞者が決定しましたが、この中で第4回女性化学者奨励賞を構造機能生化学研究室の松島綾美准教授が受賞しました。受賞のタイトルは「含フッ素リガンドで解き明かす受容体活性化の分子機構」で、表彰式と受賞講演は第96春季年会会期中の3月26日(土)に同志社大学・京田辺キャンパスにおいて行われる予定です。

この奨励賞は、「化学の専門性を活かした学術研究に傑出した業績と貢献がある者で、社会貢献にも努め、国内外での研究活動・交流を通して我が国の女性化学者の地位向上に寄与し、将来の科学者・技術者を目指す学生や若手研究者の目標となる本会女性の会員を対象とし、年齢が受賞の年の4月1日現在において満40歳に達していない者に授与する。」とされるものです。

受賞の研究は、構造機能生化学研究室において下東康幸主幹教授を中心にこれまで長年にわたって展開されてきた、含ハロゲンリガンドなどの受容体探索子を用いたGPCR受容体や核内受容体における受容体応答解析研究の一環であり、松島准教授の受賞は「リガンド内蔵型GPCRであるトロンビン受容体」や「ビスフェノールAFなどの新世代ビスフェノールがリガンドになる核内受容体」の受容体応答解析などでの顕著な研究成果が評価されたものです。研究室をあげて取り組んできている受容体化学研究にとって、大変に喜ばしいことです。

受賞者: 松島 綾美(大学院理学研究院化学部門 准教授)
研究題目: 「含フッ素リガンドで解き明かす受容体活性化の分子機構」