2015年11月17日
中川雄太君(有機反応化学・修士2年)が第5回CSJフェスタ2015で優秀ポスター発表賞(有機化学)を受賞しました.

第5回CSJ化学フェスタ2015
(平成27年10月13日〜15日、タワーホール船堀)

受賞者: 中川雄太 (講演番号 P2-039)
受賞名: 第5回 CSJ化学フェスタ2015 優秀ポスター発表賞(有機化学)
賞の概要: 
「CSJ 化学フェスタ」では 1) 最先端の化学と化学技術に関する産学官の交流深耕による化学技術及び産業の発展とイノベーション強化、2) 化学の成果と未来に向けた化学の貢献努力の社会への発信の趣旨のもと、様々な企画が行なわれている。この企画の1つ「学生ポスター発表」1085件から1) 研究に対する発表者の寄与、2) 質疑応答、3) 独自性および今後の発展が期待できること、の3点から評価されている。
発表題目: 
「ルテニウム触媒を用いた不斉C-Hアミノ化の反応機構解析:同位体性不斉化合物のエナンチオ特異的反応」
発表概要: 
H/D同位体不斉中心を有する両エナンチオマーは化学的性質が類似するため、その分割は極めて困難である。今回、ルテニウム触媒を用いたC-Hアミノ化の検討において、優れたKIEが観測されることを見出した。本反応の高エナンチオ選択性とKIEの高さからH/D同位体不斉中心を有するアルカン類の速度論的分割が高選択的に行なえるものと考え、同考察のもと検討を進め、速度比最大13と高選択的に進行することを見出した。