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当グループでは地球環境中に存在する天然ナノ物質の生成、反応特性、移行挙動、また生物圏との相互作用に注目して、最先端の顕微鏡観察技術、二次イオン質量分析、シンクロトロン放射光X線分析を統合した多角的分析を駆使しながら、様々な現象の普遍的原理を解明しています。重要な環境問題、資源問題の中心となっている元素、放射性核種や有害元素、希少元素が対象です。
News
 
 地球表層環境における元素の挙動には様々なパラメータが複雑かつ不均質に関わっているため、完全に理解することは大変難しいですが重要なことです。私たちは現在の地球環境問題の原因となっている元素の動態は大きな研究テーマだと考えています。現在は有害元素の中でも放射性核種の動態研究に注目しています。その理由は現在貯蔵されている放射性廃棄物の地層処分が行われた際に、何万年という長い時間がたった後にも残存する長半減期核種が地下環境に流出することが考えられるからです。当たり前ですが、それら核種の化学形態が移行挙動を決定する大きな要因となっています。私たちは地下環境中に存在するナノ粒子の特性、その生成過程研究し、Pseudo-colloidを介したアクチナイドの移行を定量的に評価することを目指しています。また、地表・地下環境中に普遍的に存在する微生物によるナノ粒子生成メカニズムの解明、ナノ粒子との相互作用を室内実験から明らかにしようとしています。さらに日本原子力研究開発機構、福島大学と協力して、福島第一原発事故由来放射性核種、特にCsとPuの存在状態をバルク・顕微解析から明らかにし、環境中での長期的な移行予測や炉内の状態・デブリの性状把握推定に貢献することを目指しています。

グループにおける研究・教育の方針
 これらのテーマから分かるように現在日本・世界において重要な環境問題の理解・解明に基礎科学的な側面から貢献しています。グループ内では学生の国際会議発表や最先端の研究所訪問を積極的に進めることで、世界的に活躍したいという意識を向上させ、かつ国際競争力を高めて、当該分野における真のエリート・将来のリーダーを育成していきます。

化学専攻では大学院生を全国から募集しています
当グループでもナノ・ミクロな視点から環境問題に貢献する研究に興味のある学生、情熱をもって取り組む学生を全国から歓迎します。いつでも学生の見学を受付けてますので、電話 (092-802-4168)、またはe-mailで連絡をして訪問したい日を伝えて下さい。 

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 九州大学 大学院理学研究院 化学部門 
無機反応化学研究室 宇都宮グループ
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tel 092-802-4168  fax 092-802-4168
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